ティムさんの伯父が、土曜日に、癌のためロンドンで亡くなりました。64歳でした。
伯父さんは、フラメンコギターリストで、波乱万丈の人生を送った不思議な存在の人です。
伯父はイギリス・ノリッジに生まれ、20歳の時にスペインのアンダルシアに行き、ジプシーから10年程フラメンコギターとギターの作り方を習ったと聞いています。
60年代後半?70年代はアルバムもリリースされ、ベニー・ヒルショー(イギリスのTV)やワールドツアーに出て人気があったそうです。その当時、イギリス人のフラメンコギターリストは珍しかったそうですが、スペインでも人気が出たそうです。
その後、長年パートナーだった女性が亡くなった頃から(伯父が20歳ぐらいの時に30代後半の既婚女性だった人です)、大手レコード会社との契約にも、ツアーに出たくないという理由でキャンセルして、ロングビーチにいたり、5?6年前からは一人でロンドンに住みギターを教えていました。
生徒さんも初心者ではなく、プロのような特別な人にしか教えていなかったようです。
最後まで、家族の見舞いを断っていた叔父ですが、今年1月のロンドンは積雪が多くて、病院に行けないことを知った叔父・伯母・ママが看病に行きました。最後は兄弟に会えてとても嬉しかったのではないでしょうか。
あんなに美しい音楽を奏でて、素敵な絵を描く人がいなくなるなんて!とても寂しいです。できれば、わが家の娘たちにギターを弾いてもらいたかったなぁ。絵を見せてもらいたかったなぁ。スペイン時代の話もたくさん聞きたかったなぁ。
最後まで、ギターを弾くこと=ビジネスとは考えない人でした。
伯父のホームページを探していたら、日本のサイトに伯父のことを書いてある記事がありびっくりしたことあります。ここ10年は、ほとんどテレビ等には出ていなかったのですが…..
伯父のホームページからギターが聴けます。宜しければどうぞお聞きください。
ホームページの絵は、伯父が描いたものです。
Philip John Lee オフィシャルサイト