クランペットとトリークル

「成城◯◯でクランペットを見つけちゃったよ!」と、Timさんが上機嫌で帰って来ました。
いそいそとクランペットを焼くと、娘達がイギリスで買ってきたトリークル(イギリスのシロップ)をかけて、本人はミルクティーを飲みながら、さぁ食べろ!食べろ!とすすめてきます。

グルテンフリーに糖質OFFにデイリーフリー生活になるんじゃなかったっけ?と聞いたら「今日はCheat day。だってクランペットにトリークルは40年ぶりなんだから!」
昨日もアップルパイにアイスクリームの山盛りを頬張るのを見ましたけどね。かなりSweet toothなんです。

クランペットに熱い思いがあるのは、どうもTimさんだけではないようで、バッキングガム宮殿のシェフの料理本を開けると、
「クランペットは、みんなの郷愁をさそう特別な食べ物です。雨の日の午後に暖炉で焼いた幼い頃の思い出や、あの表面の無数の穴にじゅわっとしみ込むバター。それらを想起するだけでも、手間をかけて自分で作る意味があるでしょう。」と書かれてあります。
ドロップスコーンはパンケーキで、クランペットはワッフルなのかな?と思いますが、イギリス人に聞くと「絶対に違う!」と言われそうです。私にはピンとこないお味ですが、秋が深まってお茶が恋しくなったら、スーパーで売ってますのでティータイムにどうぞ。

ポスターは、Timさんの故郷ノリッジの人が誇る黄色の瓶のコールマンマスタードです。我が家のマスタードはもちろんコールマンです。

寒い日にはShepherds Pieシェパーズパイを

寒い日には鍋ですか?リー家ではシェパーズパイです。

シェパーズ(羊飼い)パイは、ラム肉を使いマッシュポテトで蓋をしたものです。

イギリスには、いろいろなスタイルのパイがあって、パイはパイ生地でできたものだけではないのですね。

シェパーズパイは、羊飼いの妻が残ったマトンをすり鉢ですって、濃いスープストックで風味を出して、マッシュポテトをのせて食べたのが始まりだそうです。

リー家は、羊飼いではないので、牛豚の合びきで作っていて、さしずめコテッジパイですが、シェパーズパイと呼んでいます。


ひき肉に入れるグレイビーソースに、以前はイギリスに行かれた方にOXOオクソ(ビーフブイヨン)を買ってきていただいたのですが、最近は、缶詰のデミグラスソースを使って簡単に仕上げています。私は、インスタント食品は好きじゃないし、缶詰のデミグラスソースの匂いは、70年代の喫茶店の匂いがして、想像しただけでも口の中が気持ち悪くなる匂い!なんですが、少し高めのものを少量使うといい感じに仕上がりますよ。


下記は、リー家のお手軽メニューですので、お時間のある方は、ひき肉はご自分でひき肉にし、グレイビーソースもご自分で作られるとおいしいものができますね。


我が家では、たいてい土曜の夜に2ポット分作り、日曜日のお昼も食べます。日曜日のお昼には、長女は、チーズを乗せて焼き直したものをご飯にかけてシェパーズパイ丼、ティムさんにはホウレンソウのサラダを添えたもの出しています。


リー家のシェパーズパイは、カレー好きの次女の為にマッシュポテトに小さじ1のカレー粉を入れ、野菜をたべない長女の為に、ひき肉の中に大量の野菜をフードプロセッサーにかけて入れ、メタボが気になるティムは肉汁を捨ててしまうので、「これはパブにあるあのシェパーズパイではない!」というイギリス人の方のご意見もあるでしょう!でも、いいのです!これはリー家の味なのですから….


リー家のスタイルだけでは不安なので、ISEのイギリス人の先生にも質問してみました。

【いつもやさしいジョアンナ先生】

?シェパーズパイ好きですか?

「スバラシク大好き!」

あなたのベストシェパーズパイは?

「マッシュポテトを作る時に、ガーリックとクリームチーズを入れて作って、上にチャイブと小さく切ったトマトをのせて焼くのが好き!」


【ハンサム&トール!ローリー先生】

シェパーズパイ好きですか?

「大好き!チーズいっぱいのが好き。添え物のいんげんは嫌いだけど…..

あなたのベストシェパーズパイは?

「作ったことないけど、作るとしたらグレービーソースが入っているタイプで、ひき肉+野菜+ハーブ+ブラックペッパーを入れて、マッシュポテトの上にチーズをのせて作ると思う。Good Luck!」「日本に来てからずっと食べてないので食べたいなぁ!」


人が来てから、オーブンに入れるだけの料理なのでパーティの時にも便利ですよ。パーティの時に、こういう野暮ったい味が出ると結構ホットします。


下のレシピの容量は、実はあまり自信がありません。普段は、家にあるじゃがいもを大鍋に入る分だけ全部使ってるし、野菜も冷蔵庫にある硬めの野菜を全部入れて作っているので!

おいしさのコツは、「マッシュポテトをクリーミィに作ること。」「ひき肉の方は、とろみのあるソースをタップリで作ること。」だけです! 続きを読む

リー家のレシピ No.4 イングリッシュパンケーキ

日曜日の定番は、Timさんの作るパンケーキです。パンケーキといっても薄いクレープなので家族4人が満足する為にはかなり焼かなくてはいけません。なので、日曜日のみ!Timさんと子どもたちが担当です。

ウィークディに登場するパンケーキは、私が作るアメリカンなバターミルクパンケーキで、小麦ふすま入り(Timさんのよりは健康的!)です。


このパンケーキは、作家・森瑶子さんの料理本にも「日曜の定番クレープ」として出ています。イギリス人のご主人とお子さまの為に何枚も何枚も焼く挿絵も描かれています。ご本人は、日本旅館の朝食が食べたかったようですが….私も同感です!日曜日の朝は、焼き魚と甘い卵焼きがいいなぁ。

森瑶子さんの家では、パンケーキの上に、レモンバターソースだったそうですが、我が家はシンプルに、砂糖とレモン汁を振りかけてクルクル丸めています。子供用にヌテラ(チョコレートスプレッド)を塗ったりもしますが、やはり砂糖+レモンがいいようです。

お休みの朝に、濃いめのミルクティーと一緒に召し上がって下さいね。


イングリッシュパンケーキ

Timさんは、その日の気分で、材料をボールにいれるので正確な分量はわからないのですが…….


材料

小麦粉  150g

卵    1

牛乳   300cc

バニラエッセンス

砂糖・レモン


1.ボールに小麦粉・卵・牛乳・バニラエッセンスを入れ、泡だて器で混ぜる

2.バターを引いたフライパンに入れて薄く両面焼く。

3.焼いたパンケーキをお皿に載せて、砂糖(好きなだけ)とレモン汁(好きなだけ)を振りかけて、端からクルクル丸めたら出来上がり。

リー家のデザートNo.3 -アメリカンチョコチップクッキ-

ロングビーチのトレダージョーンズでグローサリーを買って、バーンズ&ノーブル書店でソファに座ってゆっくり本を見ていたら、ジェイミー・オリバーの新刊の隣に、山積みにされているデザートの本を見つけました。ジェイミーのキュートな笑顔とは違って、ベリーショートの髪の毛をツンツンにたてたハードな印象のサンフランシスコの女性パティシエの本です。

最初のページは、チョコチップクッキーから。日本の料理研究家のレシピで何度もチョコチップクッキーを作りましたが、なんだかぼそぼそしていて、ビスケットのような軽さでいつも不満に思ってました。

早速、この本のレシピで作ってみて、?泡だて器をつかわないこと!?オーブンで焼く時間をぎりぎりまで短くすること!でアメリカンなクッキーが仕上がりました。レシピ通りでは甘すぎて食べられなかったので、リー家仕様の味に変えています。甘いけどまた食べたくなるクッキーです。コーヒーと一緒にどうぞ!

ロングビーチは、ロサンジェルスから35kmほど南に向かったビーチの街です。東京から青葉台くらいの距離でしょうか。最近は、カリフォルニアに戻るとビバリーヒルズやウエストハリウッドのお店散策よりも、地元ロングビーチで家族&親戚と過ごしています。

日曜日は義妹シャーリーンと女友達だけのブランチで大笑いして、そのあとマニキュアに行ったり(子供達もマニキュアは大好き)、家族全員集めて公園でバーベキューをしたり、義弟のボートに乗ったり、子供達とビーチでアイスクリームを食べたりとのんびり過ごします。

ロングビーチで会う子育て中の30代ママや、子供が少し大きくなった40代ママは、週末は家でパーティをして近況報告をして、夜はスタンドアップコメディや映画に出かけたりして随分と楽しんでいますよ。仕事と子育てをしながら、1歳?5歳までの3人の子供のママ(小学校の先生)も毎朝ジョギングをしているし、義妹カルメンは子供が生まれてからずっとサルサのレッスンを受けているし、シャーリーンはカルメンと友達と一緒に、仕事帰りにスポーツクラブでパーソナルトレーナーとエクササイズをしています。

友達と家族を上手に使って、ストレスをためずに楽しんでいる人ばかり。“大変な毎日”を笑い飛ばせる友達をもてる人は素敵ですね。いつも見習わなくては!と思います。

アメリカンチョコチップクッキー

大きなボール1つと木のへらだけでつくる簡単なクッキーです。小さなお子様にも手伝わせてあげてくださいね。

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リー家のデザート No.2 ?トライフルー

我が家で好まれるデザートはMoist Cake(しっとりケーキ)です。

トライフル、ズッパ・イングレーゼ、オレンジジュースがひたひたまでしみ込んだオレンジケーキ、どれもしっとり!です。トライフルやズッパ・インングレーゼは、日本では流行りませんね!(どうして??)でも我が家に来る人たちは「ナニコレ!おいし?い!」と必ず言ってくれます。

トライフルは、人が集まる時にTimのママが必ず作るデザート。

その日の忙しさに合わせて、手作り度が違います。

私も、おいしいデザートを家族だけの為に作りたいときは、スポンジもゼリーもカスタードも全て手作り!時間のない時は、スポンジは買ってきて、ゼリーもインスタント、カスタードだけ手作りです。でもシェリーのお陰でとてもおいしくできあがります。

「家にあるありあわせで作るデザート」という意味もあるトライフル。

是非お試しくださいね!

Timのママは、トライフルを冷やしたままパーティに持っていけるように、アンティークのトライフル用の蓋(中に氷が入る)を持っています。アレが欲しい!のですが、見かけたことがありません。今度イギリスにいく方は、見かけたら教えてくださいね。


トライフル(こども向け・簡単バージョン)

大人の集まりには、スポンジは薄力粉の極力少なく&バターの入らないフワフワ生地で作り、ゼリーは貴腐ワインで作ります。おいしいけど、とても酔っぱらってしまうバージョン!今回は子供の集まり用バージョンにしますね。もちろん大人も大好き!

次回は、アメリカンチョコチップクッキーです。

もちろんしっとり!クッキーです。お楽しみに。 続きを読む

Lee家のデザート チョコレートムース

簡単チョコレートムース

クリスマスパーティで、トライフル、ガトーショコラ、チョコレートムースを作って、一番人気はチョコレートムースでした。パーティの時には冷たいデザートが人気になりますね。

このムースは、余りにも簡単でお恥ずかしいくらいですが、夕食後に、何かもう少し食べたいなぁという時に「チョコレートムース作って!」と声がかかります。

次回は、ティムママ秘伝のイギリスのデザート「トライフル」をお伝えしますので、お楽しみに! 続きを読む